ヨモギサワ・ヨコボリ・ヒロフサ

思考の結果を徒然なるままに…

尾木直樹氏、駒崎弘樹氏、本田由紀氏

親に置き去りにされた子が北海道や金沢で話題になっていた先週。

 

私はと言えば、風邪を引いて、寒気がするので布団をかぶると汗ばみ、布団をはぐと寒い、を繰り返しておりました。

 

そんな中、Twitterに流れてきたツイートや記事を流し読みしていて気になったのが今回の題名のお三方なのであります。

 

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三田紀房ドラゴン桜』というマンガの中にこんな喩えがあった。

 

「無人島に生徒と二人きり、自分だけが魚釣りの方法を知っている。さて、あなたならどうする?」

 

教育者としての質を判別するための問いかけ。

このブログをお読みの皆様ならどう答えるだろうか。

 

確かマンガの中では

 「魚を釣ってあげる」

という答えに対して

 「そうではなくて魚の釣り方を教えろ」

みたいなやりとりがあった。

 

今回、尾木ママ尾木直樹氏)は北海道で子供が行方不明になり見つからなかった時に、

 

・本当に子供はそこでいなくなったのか

・両親が何か隠しているのか

・神隠しか……

 

といった疑念をブログに投稿していた。

 

そして、その事を問題視する人がいたとか……。

 

私自身もいろんなケースを想定していたので「やっぱ同じ様な事を考える人はいる」、なんて感想。

 

さて『ドラゴン桜』の喩え話と今回の尾木ママの言動とを比べるとどうだろう?

 

尾木ママは、魚を釣ってあげたのだろうか?

それとも、魚の釣り方を教えてあげたのだろうか?

 

なんて考えてもムダである。

 

だって尾木ママと北海道の事件とは、多分関係が無いのだから。

 

ブログの発言は尾木ママシャドーボクシング(シャドーフィッシング???)と取れる。

 

つまり「もし自分が北海道で捜索をする立場にいたら……」のケーススタディ

 

北海道の事件は「無人島」で対峙するかもしれない「仮想の生徒」と考える。

 

「仮想の生徒」の事を信じながらも、疑う事は忘れない。

そして、自分に考えうる限りの対策を取る姿勢を持ち続ける……。

 

「魚の釣り方を教えればいいんでしょ」

なんて、一つの方法しか取れないような教育関係者よりよっぽど好感が持てる。

 

「生徒」から目を逸らさず、「生徒」の状態を見極めた上で、「生徒」のために最善の手を打てる。

 

教育のプロとは、かくありたいものである。

 

そんな「教育のプロ」と一線を画すのが駒崎弘樹氏。

 

東洋経済オンラインの「奨学金問題の根本原因は教育・雇用の歪みだ 高すぎる大学の学費は、少子化も加速させる」(関田真也:東洋経済オンライン編集部 記者)というインタビュー記事(2016年6月2、3日)がお粗末すぎる。

 

舞田敏彦氏の「データえっせい」を読んだ方がよっぽどタメになる。

2016年4月8日の「大卒グレー・ブルーカラー」がオススメ。

(といいつつ、全部チェックしている訳ではないので、あしからず……)

 

さて、駒崎氏が記事で話している事を適当にまとめると、

 

「トンネリング」状態のトンネルズが、「大卒」という「シグナリング効果」を得て、人生の信号を青に変えるには、給付型奨学金といった教育分野への投資を行うべきで、それが「トンネリング」状態の日本を再生させる事につながる。

 

って感じ。

 

「トンネリング」というのは「トンネルの中にいる状態」からの連想で「視野狭窄状態」を表す経済用語らしい。

 

記事中では教育システムについても言及していて、その点がTwitterでバズっていたのだが、言っている事が

 

「わかりやすくなければ教育じゃない」

「効果がでなければ教育じゃない」

 

というレベルのお話で

 

「この人は教育については素人さんなんだな……」

 

という訳で、駒崎氏は教育のプロとは一線を画していると感じた次第でございます。

 

では駒崎氏は何者なのか……。

 

経済学を齧った気のいいおっさん、なのではないかしら。

 

だって、よほど「気が良く」なければ、聞かれたからといっても自分の専門以外の事についてベラベラ喋ったり、本物の専門家に反論してみたりしないでしょうから(笑)

 

ちなみに私は「マクロ教育学」(こんなのあるのか知らんけど)について、舞田敏彦氏、内田良氏、畠山勝太氏を参考にしております。

 

とにかく、誰に責任があるのかは分からんけれどマクロについて語るのであれば、せめて一定のデータは出して欲しいものです。

 

なんて言っても、本田由紀氏が2016年6月3日頃Twitterで嘆いていた問題が立ちはだかる。

 

データや研究成果、調査結果をいくら出したって、受け手が下手ならどうにもならない。

「下手な受け手」というのは「自分の理解出来る事、理解したい事だけをかいつまんで受信する方」の事。

教育現場での「わかりやすさの問題」や「効果測定の問題」の議論は、せめてこの辺りから始めないと話にならないと考えております。そしてこの話は、マクロではなく、ミクロの管轄なのよね……。

 

なんて、自分自身が「下手な受け手」である事は否めない……orz

 

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尾木氏、駒崎氏、本田氏の、たまたま流れてきたツイートに関して好き勝手書いてみた。

 

木を見ただけで森は見ていないのですが、当たるも八卦、当たらぬも八卦という事で……。

目の前に来たものにしか反応出来ないのは、困った事かもしれませんwww

 

それにしても、引用したり、リンクを貼ったりしても「true」と出るだけでどうにもならんのは困ったのぅ……。

「情弱乙」ってやつじゃな。

 

万が一、解決策が見つかったらリンク貼付けますので、それまで文中の記事はググって下さいませ。。